保育園保健業務の活動領域

保育園保健業務の活動領域について

全国保育園保健師看護師連絡会

 当連絡会では保育園看護職の業務内容を明確にしていくために、2005 年 12 月「保育園保健業務の活動領域」を作成しました。
 一つ目の柱は、園児の健康と安全管理です。園児を取り巻く人的・物的環境、一人一人の発育・発達や健康の保持増進、感染や事故などへの対応、職種間・他機関との連携などが含まれます。乳幼児期のこどもたちは、心身ともに発育・発達の途上にあり、生涯の健康の基礎をつくる時期です。これからの乳幼児が集団で長時間生活する保育の場において、保健面での正しい知識・対応は重要であり、こどものみならず、保護者・職員に対しての的確な助言・援助など、看護職の役割が求められています。

 二つ目の柱は、地域の子育て支援について保健的視点からの業務です。この分野は 1997 年 6 月の児童福祉法等一部改正によって、保育園に新たに求められた領域です。地域の子育て家庭から寄せられる育児の悩みや相談の多くが、保健に関する内容です。多様なニーズに応え、こどもたちの健全なる成長発達を支援するには、それぞれの専門職、とりわけ看護職の持つ能力を活用することが求められます。

 1998 年度(平成 10 年)から乳児保育の一般化が図られ、産休明けなど低年齢児の入園が増えました。また保護者の就労の実態にあわせた夜間・長時間保育、アレルギー除去食や慢性疾患への対応、障がい児保育の低年齢化など、多様なニーズへの対応が保育園に求められるようになりました。
 こどもや子育て家庭を取り巻く社会情勢の変貌も背景に、2009 年 4 月保育所保育指針が法的規範性を持つ厚生労働大臣の告示とし示され実施されました。2018 年 4 月改正施行の指針では、3 歳未満児の入所増から乳児(1 歳以上 3 歳未満)の保育の記載が一人一人のこどもの健康はもとより、集団をも視野に入れた保健的視点での対応、さらに、園児の健康の把握や健康の保持・増進のための健康指導の必要性とともに、看護職の果たす役割が盛り込まれています。

 看護職が保育士定数の枠外で独立した配置になっているか、定数内配置になっているかによって、その業務内容は異なっています。当会は全保育所へ看護職が独立した配置となり、この業務内容が実施され活用していただけるよう、さらに広めて行きたいと考えます。

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